一般社団法人 日本グランピング協会 ロゴ

Glamping

グランピング


グランピングってなに?

近年、アウトドア愛好家の間では快適さを兼ね備えた新しい体験型旅行が注目されています。それが雑誌やテレビなどですっかりおなじみになったGlamping(グランピング)です。これはグラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、テント設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放した「良い所取りの自然体験」に与えられた名称です。世界を席巻するこの新しい流れは、もはや止めることはできません。


グランピングって、いつ生まれたの?

2005年、インターネット上において英国でのグランピングの検索が確認されています。つまり、これがキーワードとしてのグランピングの誕生と言ってよいでしょう。以来、グランピングは欧米で非常に人気となり、日本でも急速に浸透しています。現在、英国にはグランピングを自称する施設が多数あり、多くは牧歌的な観光地において手ごろな価格で楽しめるものです。

その一方で、グランピングのキーワードが誕生する前から、カナダやアフリカなどには富裕層をターゲットにした高級なアウトドア・アドベンチャーテイストのリゾートが存在していました。富裕層向けの施設は、文明社会から隔絶された自然の中に設けられており、グランピングを自称していないものも少なくありません。
が、現在では設備の質やターゲット、グランピングを自称するかどうかに関わらず、キャンプテイストの宿泊施設は第三者からグランピングと呼ばれているのが実情です。


海外のグランピング事情 PART1

ENGLAND 英国

グランピング発祥の地

2005年にグランピングのキーワードを生んだとされるのが英国です。英国ではロンドン郊外を中心に全土で250を超えるグランピングスポットが展開されています。とりわけ施設はイングランドとウェールズ地方に多く分布しているのが特徴。特にグランピング施設の多いコーンウォール、サマセット、ノーフォークは海があり、自然の豊かな地域として観光業が盛んです。英国のグランピングの特徴は、田園・農村地帯ならではの牧歌的な雰囲気にあります。宿泊施設はハットと呼ばれる非常に小型の小屋、古風な馬車風トレーラー、ゲル(モンゴル風テント)などが主流。いずれもファンシーな色使いや装飾が見受けられ、可愛らしい雰囲気が持ち味です。演出は英国の牧歌的な雰囲気に馴染み、また、大半の施設は手の届く価格で宿泊できるため、のんびりとした風光明媚な場所への気楽な旅といった性格が強いと言えるでしょう。

©VisitBritain/ Andrew Pickett

©VisitBritain/ Joanna Henderson


海外のグランピング事情 PART2

AFRICA アフリカ

グランピングの源流

ヨーロッパ貴族の文化の一つが狩猟です。1800年代後半から欧米の白人が狩猟を目的にアフリカを訪れるようになりました。こうした人々はホワイトハンターと呼ばれ、1700年代に入り込んだ英国の探検家が、その起源とされています。1960年代頃から動物愛護思想などの高まりもあり、アフリカ観光の主流は狩猟から写真撮影へ。そして1960~1970年代に掛けて、観光客向けに常設のロッジが多く作られたのです。2000年代初頭には、すでにラグジュアリーキャンプといった言葉が使われ、富裕層向けに豪華なサファリロッジが登場していました。アフリカの贅沢なサファリロッジも現在のグランピングの源流の一つと考えていいでしょう。施設はゆったりとした空間に贅沢な調度品を備え、白、ベージュ、オリーブグリーンといった落ち着いた色使いとクラシックな設えが中心。これはアフリカ探検や富裕層向けの旅行の歴史のうえに確立された様式と言えるでしょう。

日本におけるグランピング

1990年代のオートキャンプブームの際、多くのキャンプ未経験者が続々とオートキャンプ場を訪れました。しかし、キャンプには屋外特有の不自由さや天候の変化に対する弱さがあります。キャンプ経験のない人をいかに不慣れな環境から守るか?は、理想の高い事業者の課題でした。より快適に過ごすにはテントではなく、ロッジなど建物が適しているのは当然です。しかし、建物に泊まるとアウトドア本来の楽しみが薄れてしまいます。また、オートキャンプブームが沈静化すると、既存のキャンプ場の手法に限界を感じはじめた事業者も増えていきました。

2000年代に入り、そうした悩みを抱える事業者のなかから解決方法を模索する人たちが現われました。先進的な事業者たちがそれぞれに模索・実践した従来にないアイデア。これが現在のグランピングの基本アイデアの芽生えと言えます。グランピングと名乗ってはいないものの、昔から日本にもグランピングと同様のリゾートを運営する人たちは存在していたわけです。

同時に2010年頃には海外で普及するグランピングの情報が日本の事業者の耳にも届きはじめます。こうして徐々にグランピングブームが到来する土壌が生まれていったのです。

やがて、2015年秋、大手リゾートホテルチェーンがグランピングの名をつけた施設を開業。ここから一気に「グランピング」のキーワードがメディアを通じて普及し、日本におけるブームが加速することになりました。かくしてグランピングが日本でも人気となったわけですが、施設のバリエーションはあまりに多種多様。テント泊から、鉄筋コンクリートの建物での宿泊までがグランピングと呼ばれているのが実情です。しかし、雨風などテントに伝わる自然の気配を遮断するような、キャンプからかけ離れた提案では、すぐにお客様の興味が失われてしまうに違いありません。自然を感じられる本来のグランピングの姿を追求し、お客様に本物を体験していただく。この努力こそが、グランピングを日本に根付かせるために不可欠と協会では考えています。

 Glamping(グランピング)は、一般社団法人日本グランピング協会の登録商標です。


手ぶらでOK!宿泊プラン実例 伊勢志摩エバーグレイズの場合

グランピングの楽しみ方

実際にグランピングの楽しみ方を知りたい。そんな方のために、実際の宿泊の流れをご紹介。
簡単でオシャレにアウトドアを楽しめるグランピングの魅力をご覧ください。

1日目

14:00
チェックインし、施設利用方法を確認すれば全て準備OK! Back to Nature!
チェックイン後は場内を散歩。 次に専用のプライベートラグーンで カヌー体験(30~60分程度)。 野鳥観察も楽しめます。

17:00
夕食のGBQセットが届きます。 あとは自分たちのお好みでGBQを。 レシピは日本バーベキュー協会の 協力によるものです。

※GBQとは上質さを追求したグラマラスバーベキューを意味します。


18:30
イベント参加。 場内では様々なイベントが用意されています。 ビンゴやクラフト教室のほか、ロマンチックな スターウォッチングなどを楽しんでいると あっという間に時間が過ぎます。

20:00
デッキ上の見晴らしのよい お風呂で優雅なバスタイム。 外国風に室内とデッキ上を行き来する水着着用の パーティを楽しむ方も。

21:30
贅沢な天蓋付きのベッドで就寝

2日目

8:00
朝食はアメリカン サンドイッチのルームサービス。 朝から気分が盛り上がります。 食後はテラスでリラックス。

10:00
朝食を済ませたら伊勢志摩の文化・歴史体験へ! 眺望の見事な横山展望台、伊勢神宮、水族館(鳥羽水族館、伊勢シーパラダイスの二か所あり)など、見どころへお出かけ。いずれも伊勢志摩エバーグレイズからクルマなら20~30分の距離です。 ランチは伊勢志摩の食を体験してみては?

夕方、施設に戻り、ハンモックでのんびりと。

17:00
夕食のGBQセットが届きます。アラカルトメニューで1日目と違う食事を楽しむこともできます。

19:00
食事のあとはファイヤーピット(焚火台)を囲み、楽しい会話と自然の心地よさを満喫。

21:30
贅沢なベッドで就寝

3日目

8:00
朝食

11:00
チェックアウト


チェックアウト後はアメリカンモンスターバーガーでランチ(要予約/スープ付きで一人前700円)。

伊勢志摩エバーグレイズ

グランピングサファリテント
1泊2食付き 2名合計 32,300円~